安城市歴史博物館 お知らせ

安城市歴史博物館で行われる企画展や催し物のレア情報をいち早くお届けします。

メッセージを頂きました

昨日行われました中京大学連携講座「新美南吉『牛をつないだ椿の木』をめぐって」を聴講くださった方からメッセージを頂きました。掲載しても良いとおっしゃってくださったので、皆様にもご紹介します。

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安城歴博中京大学連携講座
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」をめぐって
 ~人々に水をもたらした男の物語と南吉文学新展開の可能性~
に参加して
何を話されるのか? タイトルというのはもろ刃の剣みたいです。「水をもたらした男」、ここに惹かれました。
南吉が書こうとして、日の目を見なかった作品に「都築弥厚伝(仮)」があります。南吉を紹介するときに必ずといってよいほど出てくるこの写真。南吉が手にしているのは「弥厚翁(明治用水普通水利組合発行)」です。サブタイトルの“水をもたらした男”海蔵さんが都築弥厚とつながるとは…。講演の展開に思わず、耳をそばだててしまいました。
「弥厚の生は海蔵の生であり、それらへの共感は…」とある引用は、南吉自身が弥厚を調べるに従い、国・地元による弥厚「神格化」に向けた顕彰事業と、いびつな関係になっていったのかもしれないという講師の示唆は、興味深く思われました。
若くして亡くなった南吉が、「都築弥厚伝(仮)」が完成していたら、その展開はどのようになっていたか改めて考えさせられる講演でした。
新しい知見とでもいうのでしょうか、講演会に参加する楽しみを、またまた与えていただけたいい企画でした。
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素敵なご感想をありがとうございました。また企画、講座などのご感想を頂けましたら大変うれしく思います。